6月、つくばメディケアレジデンスでは、職員を対象とした感染症対策勉強会を実施しました。
梅雨時期から夏にかけては気温や湿度の上昇とともに体調を崩しやすくなる季節でもあり、改めて感染症への備えを見直す機会を設けました。

今回のテーマは「ノロウイルス感染症」。冬場に流行するイメージの強いウイルス性胃腸炎ですが、年間を通して油断は禁物です。夏場の食中毒なども含めて学びました。
勉強会の前半は座学形式で行い、ノロウイルスの基本的な性質や感染経路、症状、対応方法について確認しました。

特に注意すべき点として、ごく少量のウイルスで感染が成立すること、消毒にはアルコールではなく次亜塩素酸系の薬剤が必要なことなど、現場で即役立つ知識を学びました。

また、嘔吐や下痢などの症状が現れた際の初期対応や、施設内で感染拡大を防ぐための具体的な解説がありました。

後半は実技に移り、嘔吐物の処理訓練を実施。


使い捨て手袋やマスク・エプロンの正しい装着と脱衣の手順、処理時の消毒方法や廃棄物の扱い方を、一連の流れとして実際に体験しながら学びました。

参加した職員からは「実際に手順を確認できて自信が持てた。」「いざというときに慌てず対応できそう。」といった声が聞かれ、感染症対策への意識を一層高める機会となりました。

レジデンスでは、今後もご入居者の皆さまが安全で安心して生活できる環境づくりを目指し、職員一人ひとりの学びと連携を大切にしてまいります。
季節の変わり目に差し掛かる今だからこそ、**「備えあれば憂いなし」**の精神で、日々のケアに取り組んでまいります。