日々のレクリエーションやイベント以外でもリハビリを通じて、ご入居者の皆さまが楽しく充実した時間を過ごせるよう工夫しています。今回は、電子ピアノの演奏、書道、工作、刺し子といった作業療法のリハビリ活動をご紹介します。
♪ 音楽にのせて 〜電子ピアノ演奏〜



リハビリの一環として、電子ピアノの演奏に取り組まれる方もいらっしゃいます。今回のセッションでは、「靴が鳴る」や「うれしいひなまつり」といった懐かしい童謡が奏でられました。指先を使う動作は、手の機能維持に役立つだけでなく、音楽の楽しさを感じることで気持ちが明るくなります。自然と歌を口ずさむ方も多く、音楽の力を改めて実感するひとときとなりました。
心を整える 〜書道〜




筆を持ち、心を落ち着けて書をしたためる書道も人気のリハビリのひとつです。この日は「如月」や「土筆」といった、季節を感じる言葉を書かれていました。筆の運びに集中することで、指先の細やかな動きが促され、気持ちが落ち着くとおっしゃる方も。書き終えた後は「うまく書けたわ。」満足そうな表情を浮かべていらっしゃいました。
季節を感じる 〜工作〜











手先を使う作業として、工作にも取り組んでいただいています。今回は春の訪れを感じさせる「水仙」を作成しました。紙を折ったり切ったりと、指先の動きを意識しながら、丁寧に取り組まれていました。完成した水仙をご覧になられて嬉しそうな笑顔を見せてくださいました。
コツコツ続ける楽しみ 〜刺し子〜







約1年にわたって継続的に取り組まれている方もいらっしゃる刺し子。針と糸を使って一針一針模様を描いていくこの作業は、集中力を高めると同時に、手指の運動にもなります。継続することで生まれる自信や喜びが、日々の活力につながっているように感じます。「ここは私が一番年上でしょう?」ととても誇らしげな表情で取り組まれています。
リハビリというと「訓練」のイメージが強いかもしれませんが、メディケアレジデンスでは【楽しみながら続けること】を大切にしています。音楽を奏で、筆を走らせ、手を動かしてものを作る。そうした時間が、日々の暮らしをより豊かにしてくれるのではないでしょうか。これからも、入居者の皆さまが笑顔でリハビリに取り組めるよう、さまざまな活動を取り入れてまいります。