毎月恒例となりました音楽療法のセッションが先日開催されました。メディケアに音楽療法士の先生をお招きし、職員と一緒になって楽しみながらご参加いただきました。懐かしいメロディーを耳にすると、昔の記憶がよみがえったり、リズムに合わせて自然と体が動き出したりします。この日も、そんな音楽の力を感じられる時間となりました。

セッションでは、童謡「もみじ」や「通りゃんせ」など、どこか懐かしく心温まる曲からスタートしました。秋の風景を思い浮かべながら、みんなで歌い、ハンドベルの音色を重ねることで、曲に新たな彩りを添えました。

セッションの途中で腕の運動を取り入れたエクササイズも行いました。職員と一緒に動きを確認されてから曲に合わせて体を動かして頂きました。

その後の音楽クイズを実施。こちらはイントロを聞いて曲名を当てるゲームです。「この曲は何だろう?」と周囲の方と相談しながら考えられたりする姿で、家族や友人と過ごしているような温かい空気が漂っていました。正解すると拍手や歓声が上がり、ロビーは笑顔と笑い声でいっぱいに。

クイズでは「東京ラプソディ」や「銀座カンカン娘」、「有楽町で逢いましょう」といった昭和の名曲が取り入れました。これらの曲が始まると、皆様の表情がパッと明るくなり、自然とリズムを取る姿が見られました。中には、歌詞を覚えていらっしゃる方もいて、懐かしさと共に青春時代の思い出話が飛び出す場面もありました。

音楽療法を通じて、ただ歌を楽しむだけでなく、身体を動かし、記憶を呼び覚まし、ご入居者同士や職員、療法士の先生とつながる時間を持てたことが、大きな成果だったと思います。これからも、このような活動を通じて、ご入居者の心に寄り添い、日々の生活をより豊かにするお手伝いをしていきたいと考えています。

どんな曲が選ばれるのか、どんな笑顔に出会えるのか、次回の音楽療法が職員としても今から楽しみです。