まだまだ寒さが残るこの季節。そんな中、つくばメディケアレジデンスでは心温まるオペラコンサートが開催されました。

コンサートの前半はソプラノ歌手の方の、美しい歌声を披露していただきました。メディケアレジデンスのホールに響き渡るその声は、まるで冬の澄んだ空気に溶け込むよう…。皆さん、うっとりと聴き入っていました。

コンサートは『そよふく風が…』からスタート。オペラ「ファルスタッフ」/ヴェルディ 妖精ナンネッタが、大酒飲みの好色漢の老騎士ファルスタッフを懲らしめるために、魔法で季節風を吹かせて歌います。繊細で柔らかな歌声が、まるで春風のように私たちの心をくすぐります。

続いて披露されたのは『冬景色』。しんしんと雪が降るような静けさの中、情景が目に浮かぶような美しい歌声に、思わず息をのむひとときでした。

そして、締めくくりはオペラ「夢遊病の女」/ベッリーニより『ああ、信じられない…!』。オペラらしい力強い表現と情熱的な歌声に、まるで舞台の一場面を観ているかのような感動が広がりました。

続きまして、シューベルトの『野薔薇』。シューベルトが18歳のときにゲーテの詩に基づいて作曲。少年が荒野に咲く一輪の赤いバラをみつけ花をつもうと…バラは刺で身を守ろうとしますが哀れにも男の子に手折られてしまいます。優雅でありながらもどこか懐かしさを感じるメロディーに、皆さんの表情も穏やかに。

さらに『メロディア』/アルファーノ。しっとりとした旋律と美しい歌声に、思わず目を閉じて聴き入る方も…。

そして、最後に披露されたのは『月に寄せる歌』。静かに輝く月を想わせるような幻想的なメロディーと、透明感のある歌声が心に染み渡ります。夜空を見上げるような気持ちで聴いていた方も多かったのではないでしょうか。

今回は1月29日(水)に開催したオペラコンサートの前半部分のご紹介でした。次回のブログで公演の後半部分をご紹介させて頂きます。どうぞお楽しみに。